電車の中での光景

今日は久しぶりにローカル線に乗った。
高校時代に電車通勤して以来あまり乗った記憶がない電車。十数年ぶりだと思う。

都心に行くと、大体みんな携帯をいじったり、音楽を聞いたり、目を閉じたりしている。乗る人のマナーはいいほうだと思う。

今日乗ったローカル線はちょっと驚いた。
高校生が多く乗車してきたのだが、みんな死んだように見えたのだ。
一瞬自分の目を疑った。10代でみんな楽しいと思うのに、フランケンシュタインだよと思った。
なんだよ、女子高生は箸が転げただけでも笑っていただろうに…。
みんな携帯やスマートフォンでゲームをしたり、音楽を聴いている。みんな大丈夫か?
生きてるのか?と肩を揺すってあげたくなった。
僕らの時代は、女の子や音楽、大人がたしなむものへの憧れ?で毎日があっという間に過ぎていった。
今の高校生は、異性に興味はないのか?
あの子が可愛いとかタイプだとか、そんなたわいもない話で車内の雰囲気は華やかだったあの頃とは違った光景だった。

インターネットやゲームなどの娯楽が発展し、自分の中で充実したことが楽しめるのが原因かな。
誰にも邪魔されないし、居心地がいいのかなと。
あと両親が共働きで、家族内のコミュニケーションもあまりないなと、高校生たちを見ていてそう感じた。

なにかを得るとなにかを必ず失う。
便利や快適さ(インターネット、携帯、テレビ、おいしい食べ物など)を得ると、人の温もりややさしさを感じ取る感性を失う(あることが当たり前だと思うこと、感謝しない、相手への思いやりなど)のかもしれない。

ぼくは、アナログ的な感性や行動を積極的に取り入れて、直進性にすぐれた行動を取りたい時は、デジタル機器のお世話になろうと思う。