禅について追求する その2

日本のことが嫌いになったことがある。つい最近まで。
欧米のように、自分の意見をハッキリ言わない、仕事ばかりして余暇を楽しまないなど。

しかしよく考えれば、自分がいいと思ったところを和洋関係なく、

いいとこ取りをすればいいと考えを変えた。

禅シンプル生活のすすめの本について、こころに残った言葉の続きを。

食事では一口ごとに箸を置く。感謝の気持ちを味わってみる

これは時間がある人はぜひやって欲しい。ぼくは食べるときに、ほとんど箸を持っていることに気づいた。
ほとんどの人が同じだと思う。
ようはすぐにお腹を満たしたいことに頭が集中していた。
ご飯を一口入れたら箸を置く。口の中でよく味わっていることを数十年ぶりに感じた。
感謝して頂くとは、このことだと思った。

自分にないものを求めない。「今」に満足する

「夏炉冬扇」〜夏の炉と冬の扇子〜そのときには必要ないもののこと。
すぐには役に立たなくても、必ず役に立つときがくる。
一見役に立たないことが、巡りめぐって一つの結果に結びつく。
今頑張っていることは、何ひとつ無駄にならない。
この言葉はSteve Jobsスタンフォード大学での演説でも言っていた。
点と点が結んでという言葉。似たニュアンスが見つけられてうれしい。

京都に行くとよく見られるサッパリとした日本庭園を見かける。
この庭園は”今あるものを使って大自然を表現したもの“だとか。
玉砂利に線を描いたものと、数個の岩、数本の植木。
なんでこんなシンプルな庭園がすごくて有名なのか全く持ってわからなかった。
本を読んでいるうちに分かったことがある。あえて水を張ったり豪華な庭園にしない理由は、
今あるものを使って自然を表現する。
小さな砂利に描かれた線は、川の流れる様子、
岩は山々を描いたことを庭園を見て想像してもらうためなんだとか。
だから想像できるように余計なものを置かないんだと知った。

禅の世界は奥が深い。今すぐ理解できるものではないが、探求していくと
面白い世界だと感じる。また続きを書きたいと思います。